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新・立命館大学戦史研究所

立命館大学の登録団体である立命館大学戦史研究所の公式ブログ。戦史研の活動再開とともに復活!

 

今日の辞世の句 

ありと聞きなしと思うも迷いなり 迷いなければ悟りさえなき

あると聞きないと思うのも迷いである 迷うことがなければ悟ることもない

山崎隆方の辞世の句。山崎隆方は陶家家臣。晴賢の近習を勤める。厳島では、最期まで主君に従い、自害した。

山崎隆方は日本史の中でも、知る人ぞ知る無名人です。彼は天文24年10月1日(1555年10月16日)に、安芸国厳島で毛利元就と陶晴賢との間で行われた厳島の戦いで、見事な最期を遂げました。晴賢に最期まで付き添った伊香賀隆正、柿並隆正、山崎隆方らは刺し違えて自刃したそうです。さて、上記の歌についてですが、これはかなり哲学的な内容です。『正法眼蔵』の現成公案に、「自己をはこびて万法を修証するを迷とす、万法すすみて自己を修証するはさとりなり。」とありますが、ここでは自分の立場から、あれこれと思案して真実を明らかにしようとすることは迷いであり、外なる自然と内なる自己を一体とすることが悟りであるとしています。仏教では輪廻の迷いから智慧の力によって、解脱することを究極の目的としていますが、迷いがあるからこそ悟りがあるというこの歌はかなり鋭いと言えるでしょう。

源光庵の悟りの窓(左)、迷いの窓(右)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:GenkoAn_Windows.jpg
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Category: 畠山首席参謀主筆! 立戦研連載企画 《今日の辞世の句》

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