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新・立命館大学戦史研究所

立命館大学の登録団体である立命館大学戦史研究所の公式ブログ。戦史研の活動再開とともに復活!

 

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今日の辞世の句 

And where do you come from?

それで君はどこの出身なんだい?

アイザイア・バーリンの最期の言葉。アイザイア・バーリンは、ロシア帝政下のラトビア・リガ生まれ。ユダヤ系の政治哲学者にして思想史家である。1915年、第一次世界大戦中にはドイツ軍の侵攻を逃れて、ユダヤ人であり木材商人であった父母とともにペトログラードに移る。1917年にロシア革命を目撃している。彼は1919年以降、イギリスに住むようになり、オックスフォード大学に進学。第二次大戦中は戦時勤務の要員として外務省に勤務。1957年に社会・政治理論の教授に就任。また多くの勲章、とりわけ1957年にはメリット勲章 (Order of Merit)を授与された。彼の有名なエッセイである「自由論」では、自由という概念を積極的自由(positive liberty)と消極的自由(negative liberty)に分け、自由という概念における議論に多大なる影響を及ぼした。1983年、エラスムス賞授与 1987年、講演「理想の追求」。アイザイア・バーリンはオックスフォードで亡くなった。

この言葉は彼の看護をしていた看護婦対して言ったものでした。バーリンが授与されたメリット勲章は、イギリス及びイギリス連邦の騎士団勲章(Order)で、イギリスの君主によって授けられるものです。軍事での功績又は科学、芸術、文学等の文化の振興、若しくは公共の福祉へ貢献があった人物に贈られますが、叙勲が功績のみで評価されることや、定員が24名しかいないことから、メリット勲章は大変な名誉と考えられ、現存する勲章の中で最も名誉なものであるとも言われています。バーリンは『自由論』の中で自由という政治理念を論じ、政治的自由に関する議論を呼ぶことになりました。特に本書に含まれる1958年に作成された第3論文『二つの自由概念』では、イギリスにおける自由主義的な政治思想の系譜においてベンサムやジョン・スチュアート・ミル、ハーバート・スペンサーなどにより繰り返し論じられてきた、市民的な自由を消極的自由として概念化しました。近代の政治哲学において自由とは市民革命の理念に基づいた市民的自由であり、すなわち各個人は法にのみ従えば、虐待や拘束を受けず自らの意見や職業を選択し、さらに自らの財産を処分することができる権利のことだと考えられていました。バーリンが言う消極的自由とは各個人による活動が他人によって干渉されない状態であり、また自分のありたいようにある状態であるので、個人の自由を最大化することと、同時に政府の権力を最小化することを主張するリバタリアニズムの立場はこの消極的自由の原理を厳格に重要視します。この思想の前提には自己責任の考え方であり、自由主義経済の根本的な原理となっています。これに対して積極的自由とは、自分自身を自分の意思的行為の道具でありたいという願望に起因します。この積極的自由は民主主義における政治参加に結びつき、全ての各人が自身の主人であるならば、政府が各個人を奴隷に貶めることは理念上許されてはならないということとなり、ルソーの社会契約論に基づいて再解釈すれば、積極的自由の規範は共同体の善を優先する一般意志に基づいて各個人が政治参加することを意味しています。ここでこの二種類の自由の原理の矛盾を特定すると、積極的自由は消極的自由を破壊する可能性があり、潜在的に常にこの二つの自由の原理は対立しています。バーリンは民主主義において多数者が積極的自由に基づいて専制的になり、結果として消極的自由を侵害する危険性を危惧しており、消極的自由を権利として保障する意義を主張しました。この議論はジョン・ロールズやロバート・ノージック、マイケル・サンデルなどに受け継がれました。
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Category: 畠山首席参謀主筆! 立戦研連載企画 《今日の辞世の句》

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