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新・立命館大学戦史研究所

立命館大学の登録団体である立命館大学戦史研究所の公式ブログ。戦史研の活動再開とともに復活!

 

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【映画観賞】拝啓天皇陛下様 

>>2012年11月21日例会。活動内容は映画鑑賞。


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    <キャスト・スタッフ>

      監督:野村芳太郎

      出演:渥美清、長門裕之、左幸子


    <作品情報>

      ジャンル:ドラマ

      製作年:1963年

      製作国:日本
  
      配給:松竹



     <あらすじ>

山田正助はもの心もつかぬうち親に死別し世の冷たい風に晒されてきたから、三度三度のオマンマにありつける上、何がしかの俸給までもらえる軍隊は、全く天国に思えた。意地悪な二年兵が、彼が図体がでかく鈍重だからというだけで他の連中よりもビンタの数を多くしようと大したことではなかった。ただ人の好意と情にはからきし弱かった。入営した日に最初に口をきいてくれたからというだけで棟本に甘えきったり、意地悪二年兵に仇討してやれと皆にケツを叩かれても、いざ優しい言葉をかけられるとフニャフニャになってしまう始末だった。だが、中隊長の寄せる好意には山正も少々閉口した。営倉に入れられれば一緒につきあうし、出て来れば柿内二等兵を先生にして強引に読み書きを習わせる。昭和七年大演習の折、山正は天皇の“実物”を見た。期待は全く裏切られたが、この日から山正は天皇が大好きになった。戦争が終るという噂が巷に流れ出すと、山正は天国から送り出されまいとあわてて「拝啓天皇陛下様」と、たどたどしい手紙をかこうとした。が、それは丁度通り合わせた棟本に発見され、危く不敬罪を免れた。まもなく戦況は激化、満州事変から太平洋戦争へと戦線は拡がり、山正はその度に応召し、勇躍して戦地にむかった。そして終戦、山正にはただ住みにくい娑婆が待っているだけだった。懐しい棟本を訪れ、ヤミ屋をしたり開拓団に入ったりの生活をしていたが、同じ家に住む未亡人に失恋した日から山正は姿を消した。そして再び姿を見せた時、山正は女房になってくれるという女性を連れて来て棟本を喜ばせた。雪の降る朝、「酔漢トラックにはねられ即死」新聞は山正の死を伝えた。棟本はいい知れぬ悲しみに泣いた。

1 http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD5950/story.html

    <感想>

 昔の戦争映画といって思いつくのは、『わが青春に悔なし』(1946)、『また逢う日まで 』(1950)、『私は貝になりたい』(1959)などなど…どれも生々しい印象を受ける作品ばかりだ。戦争の記憶が広く共有されていた時代というべきか、戦後民主主義の瑞々しさというべきか、概して、一体いつ頃から、「戦争映画」は「男たちの愛とロマンの物語」の代名詞になったのだろう、そんな感慨すら覚える。
 一方で、40・50年代を経て60年代といえば、植木等の『ニッポン無責任時代』は1962年。三島由紀夫が『憂国』で2.26事件を描いたのはその前年のこと。司馬遼太郎が産経新聞に『坂の上の雲』を連載し始めたのは60年代の終わり、1968年である。(~1972年まで連載)そんな60年代の戦争映画でひとつ名前を挙げるとすれば、この映画ではないか。
 渥美清主演のこの映画を観ていると、思い浮かぶのはやっぱり寅さんだ。(『男はつらいよ』シリーズが始まるのは1969年)軍隊での生活の一部始終がまるで寅さんのような雰囲気でコミカルに展開される。やはりどこの世界にもある新人イジメ。愉快な仲間たちとのアレコレ。滑稽だけど、どこかリアルな“兵隊さん”の姿がそこにある。思うに、この時代の戦争映画の面白さはある種の皮肉にあると思う。「拝啓天皇陛下様」というタイトルも相当だけれども、渥美清演じる主人公・山田正助が千住でトラックに跳ねられて死ぬラストシ-ン。「拝啓天皇陛下様、今夜、あなたの最後の赤子が死にました。」なんていうくだりに、どこかこの時代の戦争映画というものに郷愁じみた愛着を覚えてしまう、そんな作品です。

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