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新・立命館大学戦史研究所

立命館大学の登録団体である立命館大学戦史研究所の公式ブログ。戦史研の活動再開とともに復活!

 

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今日の辞世の句 

君がため身を捨つる命は惜しからで ただ思はるる国のゆくすえ

主君のために命を捨てるのは惜しくはない ただ祖国の行く末が気がかりなだけだ

長井雅楽の辞世の句。長井雅楽(ながい うた)は、江戸時代末期(幕末)の長州藩士。役職は直目付。一般的な呼び名である雅楽は通称で、諱は時庸(ときつね)。萩藩士大組士中老・長井次郎右衛門泰憲の長男として生まれた。文政5年(1822年)、4歳の時に父が病死したため、家督を継いだが、このとき幼少のためということで家禄を半分に減らされた。その後、藩校の明倫館で学び、時の藩主・毛利敬親の小姓、奥番頭となった。敬親から厚い信任を受け、敬親の世子である毛利定広の後見人にもなった。そして安政5年(1858年)、長州藩の直目付となる。雅楽は開国論者であり、文久元年(1861年)に公武一和に基づいた「航海遠略策」を藩主に建白し、これが藩論となされた。その後、朝廷や幕府にこれを入説して歓迎され、11月には藩主・敬親と共に江戸に入り老中・久世広周、安藤信正と会見。翌月に正式に同策を建白して公武の周旋を依頼された。しかし、当時藩内であった尊皇攘夷派とは対立関係にあり、井伊直弼の安政の大獄のとき、吉田松陰の江戸護送を制止も弁明もしようとしなかったのも、松陰が攘夷を唱えていたためと推測される。このため、松陰の弟子である久坂玄瑞や前原一誠らに命を狙われることとなる。文久2年(1862年)、幕府で公武合体を進めていた安藤や久世らが坂下門外の変で失脚すると藩内で攘夷派が勢力を盛り返し、長井の排斥運動が激しくなった。同年3月、再度入京したが、この頃には尊攘激派の台頭が著しく、久坂らの朝廷工作によって長井の説は朝廷を誹謗するものとして聞き入れられず、敬親により帰国謹慎を命じられた。6月に免職され、帰国。翌、文久3年(1863年)、雅楽は長州藩の責任を全て取る形で切腹を命じられた。本人も藩論が二分され、内乱が起きることを憂い、自害した。享年45。国司親相が切腹検視役正使を務めた。長女・貞子は後に富岡製糸場で勤務した。

長井雅楽は幕末の長州藩士であり、開国論者でした。長州藩の攘夷派とは仲が悪く、最終的に免職された上に切腹させられました。彼が提唱した航海遠略策は、積極的に広く世界に通商航海して国力を養成し、その上で諸外国と対抗していこうとする「大攘夷」思想に通じる考えで、その精神自体は後の明治維新の富国強兵・殖産興業などにも影響を与えましたが、急速な尊王攘夷運動の高まりもあって、大きな政治運動となる前に挫折しました。長井雅楽と吉田松陰は「大攘夷」という主張において共通する点がありましたが、その実行論において対極にあったため犬猿の仲でした。長井は松陰の行動主義を批判し「寅次(松陰)は破壊論者なり。国益を起こすの人にあらず」と過激派扱いし、一方の松陰も、長井を姑息な策を弄する奸臣と見なし「青面の鬼」と呼んで憎悪しました。明治新政府の外交政策は「尊皇攘夷」ではなく「開国和親」であり、長井雅楽の唱えた航海遠略策でしたが、明治新政府の中心に座ったのは、松下村塾の卒塾生であったため、吉田松陰の仇敵と目された長井雅楽の評価を不当に貶められました。安政の大獄で捕らわれた松陰を江戸へ送れという幕府の命令を直目付の長井が藩へ伝えたことも職務上のこととはいえ、松下村塾系の藩士から謂れのない逆恨みを買う一因となりました。長井が翌文久3年(1863年)2月6日自害すると、長州藩は尊王攘夷の最過激派として、八月十八日の政変まで京都政局を主導しました。しかしその後薩英戦争や四国艦隊下関砲撃事件などを通じて攘夷の不可能性が知れ渡り、開国が不可避となるに従い、航海遠略策の思想は歴史的役割を終えました。
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Category: 畠山首席参謀主筆! 立戦研連載企画 《今日の辞世の句》

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