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新・立命館大学戦史研究所

立命館大学の登録団体である立命館大学戦史研究所の公式ブログ。戦史研の活動再開とともに復活!

 

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今日の辞世の句 

山の端にしら雪と見し花は根に かへりし後のはるの古さと

山の端に白雪のように見えた花は根に 帰った後は春のふるさと

花笠文京の辞世の句。花笠 文京(はながさ ぶんきょう、1785年 - 1860年)は、江戸時代後期の日本の狂言作者・戯作者。別名に花笠魯助(魯介)、代作屋大作。兄は儒者東条琴台。弟子に仮名垣魯文がいる。江戸に生まれ、四世鶴屋南北に師事。1811年市村座の「厳島雪官幣」で狂言作者・花笠魯助の名が確認できる。三世尾上菊五郎の代作者として活動する傍ら戯作も行い、「曲取主人」の筆名で『南総里見八犬伝』のパロディ艶本『恋のやつふぢ』を著している。

花笠文京は江戸後期の戯作者です。幕末と言う時代は政治的な激動期であったためか、文化的には一段低く見られているように感じられます。特に戯作の分野は、明治に入ると坪内逍遥の『小説神髄』によって批判され、完全に衰退してしまいました。しかし、戯作のような怪談や人情話にこそ、日本の情緒は強く現れているのであり、文学的な価値を否定されるようなものではありませんでした。このような江戸文化に対する偏見によって、文京の弟子の仮名垣魯文が活躍した頃には、戯作を書くプロの作家は数名にまで減少しました。上記の辞世の歌は、千載集に収められている崇徳院の「花は根に鳥は古巣に帰るなり春のとまりを知る人ぞなき」という歌を取っており、さらにこの歌は和漢朗詠集に収められている藤原滋藤の「閏三月」の「花悔帰根無益悔(花は根に帰りしことを悔ゆれども悔ゆるに益なし)鳥期入谷定延期(鳥は谷に入らんことを期(ご)すれども定めて期を延ぶらむ)」という句を元にしています。これらの歌はどちらも惜春の歌であり物事は全てその本に帰るのだという無常観を詠んだ歌ですが、文京はそれを踏まえて帰った後はまた春が来るという、次の喜びを期待する歌を辞世として残しました。戯作文学は明治維新によって衰退しましたが、後に永井荷風らによって再評価され日本の情緒を今に伝えています。
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Category: 畠山首席参謀主筆! 立戦研連載企画 《今日の辞世の句》

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